都市対抗野球決勝で広島・栗林良吏が始球式「力みも出ちゃって」高めのボールに
昨年までのトヨタ自動車ユニホーム姿、首には東京五輪の金メダル
第92回都市対抗野球は9日、東京ドームで決勝戦を行い、広島の栗林良吏投手が始球式を行った。今季は53試合に登板し37セーブ、防御率0.86という素晴らしい成績を残した栗林は、昨季までの2年間トヨタ自動車でプレーした“都市対抗OB”だ。
栗林は名城大4年時、プロ入りを果たせずトヨタ自動車へ進んだ。都市対抗では1年目が準優勝、2年目の昨年は1回戦敗退という成績だった。
トヨタ自動車時代の背番号14のユニホームを身に着け、今夏の東京五輪で獲得した金メダルを首にかけて登場した栗林の投球は高めに抜けるボールとなり「緊張があった中でいいボールは投げられませんでしたが、無事に投げられてよかった。マウンドを汚さないことと、バッターに当てないことだけを考えた」と笑顔を見せた。
試合は、共に初優勝をかけて東京ガスとHonda熊本が対戦する。
(羽鳥慶太 / Keita Hatori)