打率.181の元ドラ1は「正真正銘スターの素質」 来季ブレーク必至のスター候補は?
22歳のケルニックは今季93試合に出場、14本塁打&43打点をマークした
世界中から腕利きの選手が集うメジャーリーグは毎年新しい力が現れ、世界を驚かせる。2022年シーズンはどんな選手が台頭するだろうか。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が注目選手をピックアップ。平均球速97マイル(約156キロ)の剛腕や、凄まじい切れ味のスライダーを投げる右腕らをあげている。
「ブリーチャー・レポート」は27歳以下&球宴選出歴のない選手からニュースター候補を選定。その一人にあげたのがマリナーズのジャレッド・ケルニック外野手だ。22歳のケルニックは2018年ドラフト1巡目でメッツに入団し、同年オフにマリナーズに移籍。今年メジャーデビューを果たし、主に中堅で93試合に出場、打率.181、14本塁打、43打点の成績を残した。
マイナーで30試合、打率.320(125打数40安打)、9本塁打、28打点をマークして5月13日(日本時間14日)にメジャーデビュー。活躍が期待されたが、打率.096(83打数8安打)、2本塁打、26三振と苦しみ、6月7日(同8日)にマイナーへ降格した。しかし、7月16日(同17日)にメジャー復帰すると、9月以降はOPS.854、7本塁打、20打点の活躍。記事は「どんどん落ち着いてプレーし始めた」と評価し、「9月の活躍は正真正銘のスーパースターの素質を備えたこの選手にとって、2022年に大きな活躍するきっかけとなるはずだ」と期待を示している。
レイズのシェーン・バズ投手は22歳の右腕。メジャーデビュー戦となった9月20日(同21日)のブルージェイズ戦で白星を挙げるなど3試合に登板し、13回1/3を投げて2勝0敗、18奪三振、防御率2.03の成績を残した。直球の平均球速は97マイル(投球数108)をマーク、スライダーの被打率は.077(投球数42)だった。「来年のア・リーグ新人王の有力候補として早速彼の名前を書いておこう」と評している。
レッドソックスのタナー・ハウク投手はメジャー2年目の今季、18試合に登板(13先発)して1勝5敗、防御率3.52。69回を投げて87奪三振で、奪三振率は11.3だった。25歳右腕の投じるスライダーはブーメランのように大きく曲がることで知られ、「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も度々投球映像を自身のツイッターに投稿している。記事は「ハウクはMLBのレベルで空振りを奪える球を備えているということを既に証明した」と指摘。今季は腕の怪我の影響でパフォーマンスを落とし救援に回ることもあったが、「全体の数字は感心すべきもので、将来は明るいと考えていい」と評している。
(Full-Count編集部)