「厳しく、厳しく、ずっと厳しい指導でした」 野村克也氏をしのぶ会で古田氏が弔辞
教え子の江本氏、古田氏、高津氏が弔辞
2020年2月11日に84歳で亡くなった野村克也氏を「しのぶ会」が11日、神宮球場で開かれ、数多くの教え子、関係者が参列して献花を行った。かつてノムさんがマスクを被って座ったホームプレート付近に祭壇が設けられ、参列者が向かい合った。上空は晴天にも恵まれた。
南海時代の教え子である江本孟紀氏、ヤクルト時代に薫陶を受けた古田敦也氏、ヤクルト・高津臣吾監督が弔辞を披露した。古田氏は「その指導は時に厳しく、時に厳しく、そしてずっと厳しい指導でした」と振り返り、「選手たちは監督に認められたい一心で必死についていき、スワローズは強くなりました」と述懐。「我々、残った者が監督の思いをしっかり受け継ぎ、球界の発展に尽力していきたいと思います」と誓った。
野村氏は現役時代に南海(現ソフトバンク)、ロッテ、西武で捕手として活躍し、歴代2位の通算657本塁打を放った。監督としても、南海でプレーイングマネージャーを務めたのをはじめ、ヤクルト、阪神、楽天を率い、日本一を3度、リーグ優勝を5度果たして、名将として鳴らした。