2020年の本塁打王がもう不要? 故障続きにヤ軍地元紙は「踏ん切りつける必要も」
ボイトは2020年22発で本塁打王も今季は4度のIL入りなどで不振に
昨季はア・リーグ本塁打王に輝いたヤンキースのルーク・ボイト内野手に、メディアから厳しい意見が浴びせられている。地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」は「明らかに今年フィットしていなかった」とした上で、一塁手のボイトに代わる選手としてブレーブスのフレディ・フリーマン内野手の獲得に尽力する可能性を挙げた。
記事は「一塁手の獲得は、ヤンキースにとっての最重要事項ではない」としながらも、今季68試合出場で打率.239、11本塁打に終わったボイトの働きに失望している。短縮シーズンの昨季は56試合出場で22本塁打し本塁打王に輝いた。それが今年は4度に及ぶ負傷者リスト(IL)入りの末に、定位置も失った。「復帰しても戻る場所はベンチだった。(カブスから移籍してきた)リゾが一塁を守る姿を見る時間がほとんどだった」としている。
ただ、ヤンキースはボイトをノンテンダー(サービスタイム6年未満の選手に、球団が来季の契約をオファーしないこと)にはしなかったため、まだチームに貢献できる力が残っているという期待が幾分表れていることが伺える。しかし今季の年俸は470万ドル(約5億3400万円)で、年俸調停権を持つため来季はさらに上昇すると見込まれている。記事は「ヤンキースは彼に踏ん切りをつけることも考える必要がある」と指摘した。
さらに「もしヤンキースが2022年を迎えるにあたりインパクトを与えたいと思っているのなら、フレディ・フリーマン獲得へ総力を挙げることにもなるだろう」と、2020年のナ・リーグMVPに輝いた好打者獲得に乗り出すのではと予測している。
フリーマンは今季も30本塁打、打率.300の強打を誇った。記事は21年シーズン終了後にFAとなったフリーマンがブレーブス残留も考慮しており、さらに財力を誇るドジャースの補強対象にもなっていることに触れ「ヤンキースは労使協定が合意に至った後に、お金を使いだす可能性は大いにある」とした。
労使協定が切れているため、現在大リーグ選手の移籍交渉は凍結中。市場が動き始めた時に、ヤンキースはどのような動きに出るのか注目を集める。
(Full-Count編集部)