早くも“凱旋登板”に照準 FA移籍の又吉克樹がソフトバンクを新天地に選んだワケ
独立リーグ出身としては初のFA移籍選手
ソフトバンクは18日、福岡市内のホテルで中日からFA移籍した又吉克樹投手の入団会見を行った。会見で又吉が語ったソフトバンク入団の決め手とは――。
決断は早かった。大学卒業後に香川オリーブガイナーズでプレーし、独立リーグ出身者で初のFA選手となった又吉は、13日に中日とソフトバンクの双方に連絡を入れ移籍が決定。交渉解禁となった9日から時間を要することなく「鷹の又吉」が誕生した。
三笠杉彦GMとともに入団会見に臨んだ又吉は、早めの移籍決断の決め手となったのは「パ・リーグでどこまでやれるか挑戦してみたかった」と説明。さらにその中でも、選手層が厚いソフトバンクが自らの伸びしろを最大化してくれると考えたのだという。
その原点は、香川時代のソフトバンク3軍との対戦にある。「(現在使用する)筑後じゃなくて雁ノ巣球場の時代。プロは3軍でもすごい選手がいるな」と感じ、真剣にプロを目指すきっかけにもなった。ソフトバンクでの背番号は「14」に決定。「僕としては馬原(孝浩)さんのイメージが強い。この番号に負けないように」と意気込む。
中日時代には春季キャンプを故郷・沖縄県で行っていたが、ソフトバンクのキャンプ地は宮崎。それでも5月17日、18日にはビジターゲームながら那覇での公式戦(西武戦)が予定されている。「山川(穂高内野手)との対戦が楽しみ。沖縄の人たちや祖母にも投げる姿を見てほしい。その前に沖縄でもしっかり使ってもらえるようにしないと」と、故郷での凱旋登板に照準を合わせていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)