発汗量が多い時はスポーツドリンクを 少年野球で水やお茶よりも“おすすめ”のワケ
スポーツドリンクを飲むことで虫歯のリスクはある?
Q:そうなるとどのような状態になりますか?
「ナトリウムの濃度が低下し過ぎると、頭痛を引き起こしたり、深刻な状況では意識障害を伴う可能性もあります。汗で多くの塩分を失ってしまう場合には、水分に加えて糖分と塩分も吸収できるスポーツドリンクが有効になります。野球は炎天下でプレーする時があるので、練習時間が長くなったら、スポーツドリンクでエネルギー補給もしましょう」
Q:虫歯のリスクを軽減する方法はありますか。
「試合や練習中は、すぐに歯を磨ける状況ではないと思います。そんな時、スポーツドリンクで水分補給をした後に、口をゆすぐ目的で水やお茶を一口飲むことが、虫歯予防になると歯科医は推奨しています。野球の補食でカステラやアンパンなど甘いものを食べた時も同じですね」
Q:スポーツドリンクもいろいろありますが、何を基準にすればいいのでしょうか?
「摂取する目的は熱中症の予防です。夏だけではなく冬でも熱中症になる可能性はあります。特に、急に気温が高くなった時などは注意が必要です。発汗量が多くなる場合には水やお茶よりスポーツドリンクの利用をおすすします。スポーツドリンクは糖質と塩分を適度に含んでいるものを選びましょう」
Q:選ぶ上で見るべきポイントはありますか?
「栄養表示を見て、100mlあたりでエネルギーが16~32キロカロリー、炭水化物は4~8g、ナトリウムが40~80mgのものを選びましょう。炭水化物(糖質)の割合が濃くても、薄くても、効果が下がってしまいますが、大手メーカーから販売されているものは理想的な配合になっていると思います。エネルギーゼロ、カロリーオフタイプのものだと、エネルギー補給の目的を果たせません」
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