DeNAが大田泰示を獲得したワケ 編成トップが明かす熱意「FAでも検討は必ずした」
三原代表「スピードを織り交ぜた野球をしていくところにピッタリ」
DeNAは20日、日本ハムを自由契約となり新加入した大田泰示外野手の入団会見を横浜市内の球団事務所で行った。背番号は「0」に決まり、大田は「再スタートになるのは間違いない。ゼロからスタートする。新たな気持ちで、過去の自分に甘んじることなく、1つ1つ前に進んでいきたい」と意気込みを語った。
今季は主将の佐野恵太、桑原将志、タイラー・オースティンと外野手陣は盤石だった。そんな中で、なぜ大田獲得に動いたのか。大田の入団会見に同席した三原一晃球団代表は獲得の経緯や狙いを語った。
「三浦監督がしたい野球というか、スピードを織り交ぜた野球をしていくところにピッタリということで調査してきました。(交渉)解禁となったタイミングで声をかけさせていただいた」
「彼(大田)が入ることで非常にバリエーションが豊富になると考えています。それと大田選手の特長として、やっぱりスピードというのがある。もちろんレギュラー争いというところからスタートとなりますけど、シーズンは長いので。そういう意味では非常に活躍の場があると思っています」
大田は今年8月に国内フリーエージェント権を取得していた。今回は“ノンテンダー”後の獲得になったが、仮にFA宣言していたとしても「検討は必ずしたと思います。FAの対策は編成では、かなり前から準備している。検討の対象になったと思います」と言い切った。
今季のチーム31盗塁は12球団ワーストだった。三原代表が「3拍子揃った身体能力の高い選手。非常に目立っていた。編成的には注目している選手でした」と以前から高く評価していた大田の獲得。三浦DeNAの野球を変える存在となるに違いない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)