ロッテがチーム関係者だけに配布した“秘密の本” 100ページに記された優勝への鍵
河合克美オーナー代行「家族に見せたいと思うようなものを作ってほしい」
シーズン終了後に総括会見に臨んだ河合克美オーナー代行は、ブランドブックについて「唯一お願いしたのが、家族に見せたいと思うようなものを作ってほしいということ。みんなの言葉がスッと入っていて、同時に子どもたちに自慢したくなるようなもの。自分事化して自覚を持ってもらうことが目的でした」と、その意図を明かしている。チームに関わる全員が、同じゴールと進むべき道を共有できる一冊は、チーム全員の心をつなぐ糸にもなる。
井口監督が2018年に就任して以来、チームは少しずつ順位と勝率を上げ、今季は141試合目まで優勝を争った。就任時に「5年後、10年後には常に優勝争いをするチームを作る」と語っていた指揮官は、4季目を戦い終え「プラン通りに成長してきている」と手応えを口にした。同時に、2022年は「優勝争いをするのではなく優勝する」と宣言している。
2021年は一歩届かなかった「優勝」をつかみ取るためにも、全員の想いが詰まったブランドブックは大事なキーアイテムになりそうだ。