なぜ鷹・松田宣浩は3億円の大幅ダウンに? 三笠GMが語った評価の中身は…

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・松田宣浩【写真:代表撮影】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・松田宣浩【写真:代表撮影】

「今年のパフォーマンスだけで下がったわけではない」

 ソフトバンクの松田宣浩内野手が21日、PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の4億5000万円から3億円減の年俸1億5000万円でサインした。減額制限の40%を大幅に超える厳しいダウン提示を行った三笠杉彦GMは「今年のパフォーマンスだけで下がったわけではない」と、大幅ダウンに至った理由を説明した。(金額は全て推定)

 松田は2019年オフに年俸4億5000万円で2年契約を結んだ。その最終年だった今季は、115試合に出場して打率.234、14本塁打47打点に終わり、シーズン後半はスタメンから外れることも多かった。チームは4位に終わり、松田も期待に応えられたとは言い難い成績に終わった。

 三笠GMは交渉後の会見で「長年にわたってホークスに貢献してくれている選手。複数年が終わるということで我々としては見直しをさせていただきながら、来季、戦力として優勝するために松田選手に力を貸してもらいたいと考えた。色々なことを考えた中で、来季も契約してくれて感謝している」とコメント。2年契約が終わる中で、その働きを評価した上で、この条件を提示したという。

 また、同GMは「今年のパフォーマンスで急激に下がったわけではなく、複数年で見直しのタイミングでこうなったということ」とも。松田は昨季も116試合の出場で打率.228、13本塁打46打点に終わり、規定打席に届かなかった。今季も2年連続で規定打席には届かず、390打席は怪我で95試合の出場に終わった2012年と同じ少なさだった。

 球団では2018年オフの和田毅投手と並ぶ最大の減額幅となった松田。球団の評価は、今季の不振だけでなく、複数年契約期間中だったこの2年を総合的に評価した結果の大幅なダウン提示に。松田がソフトバンクにとっての功労者であることは紛れもない事実だが、評価は厳しいものになった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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