「小さな出来事ではなかった」 DeNA編成トップが明かす複数年契約続出の出発点
藤田、大田、クリスキー…コロナ禍でも“攻め”の補強
現有戦力の流出を阻止する一方、楽天を戦力外となっていた藤田一也内野手、国内FA権を取得しながら日本ハムを自由契約となった大田泰示外野手、クローザー候補の新外国人ブルックス・クリスキー投手らを補強している。
三原代表は「野手陣に関しては藤田、大田と実績のある選手を補強できたが、投手陣はクリスキー1人で終わりというわけではない。今後もできることを全てやっていきたい」。チーム防御率が12球団ワーストの4.15に終わった投手陣の補強は、年明けも続けていく方針だ。
DeNAは2012年の球界参入以降、様々な企業努力で観客動員を右肩上がりに増やし、2019年には過去最高の年間228万3524人に達した。横浜ベイスターズ時代の2011年の110万2192人に比べると倍以上。ここ2年は新型コロナウイルス感染拡大による入場制限で苦戦し、戦力維持と補強の“原資”が気になるところだが、三原代表は「来年は(収容人数の)100%動員を目指して運営していきましょうという話をしている。見通しとしては多少明るいものが見えてきている」と語り、“攻め”の補強を続けていく。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)