ベースのどこを踏めば速く走れる? 秋山翔吾が伝授、勝負を分ける走塁の極意

レッズ・秋山翔吾【写真:AP】
レッズ・秋山翔吾【写真:AP】

一塁ベースを蹴る時に踏むのは左手前の角

 コンマ1秒にこだわって技術を磨くプロ野球選手は、走塁でどんなことを心がけているのか。巧みなバットコントロールと俊足を武器に日本を代表する打者となり、現在はメジャーリーグのレッズでプレーする秋山翔吾外野手が、野球教室で子どもたちに走塁の極意を伝えた。

 秋山は西武時代の2015年に日本のプロ野球記録を更新する216安打をマークするなど、安打を積み上げてきた。会心の当たりではなくても俊足で内野安打をもぎ取り、相手の守備に隙を見つければ先の塁を陥れる。シーズン最多安打に加えて、二塁打や三塁打の数でリーグトップに立ったことも何度もある。

 秋山が一塁を駆け抜ける時に意識するのは、ホームから向かって一塁ベースの右手前を踏むことだ。つま先から足の半分くらいでベースを踏むようにし、できれば左足で踏む方が良いという。その理由を「一番ホームベースに近いし、送球が逸れた時に一塁手との接触も避けやすい」と説明する。内野安打の確率を高め、ケガを防ぐベストな方法を実践している。

 打球が外野に転がって、二塁打や三塁打を狙い一塁ベースを蹴る時は、左手前の角を踏む。スピードを落とさずに体の向きを変えるためだ。秋山は体を内側に倒しやすいように右足でベースを踏むが「足を合わせる必要はない。左足で踏んでも構わないが、ベース手前の左角を踏む。できるだけ無駄なく、小さく内側を回りたい」と子どもたちにアドバイスした。

 タイムにしたら1秒にも満たない違いかもしれない。だが、ベースを踏む位置が勝負を分ける時もある。

【動画】秋山翔吾はベースを蹴るとき、回るときにどこを踏んでいる? 子どもたちに伝授した走塁のコツ

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