ファームで“9冠”の右腕、打点王の右の大砲… 阪神の2022年ブレーク候補は?
ファームでは18連勝するなど、3年ぶりにリーグ制覇
2021年の阪神は、前半戦は首位を走っていたがヤクルトに逆転を許し、77勝56敗10分けの2位。クライマックスシリーズでは巨人に2連敗を喫してシーズンを終えた。しかし2軍では若虎たちが奮闘し、18連勝を記録するなど3年ぶりにウエスタン・リーグを制した。2005年以来となるリーグ優勝を目指す2022年、ブレークが期待される選手を挙げてみたい。(2022年の満年齢)
○村上頌樹投手(2年目・24歳)
今季は1年目ながら、ウエスタン・リーグでいずれもトップの10勝、防御率2.23を記録。さらに勝率第1位、優秀選手賞など“9冠”に輝いた。ファームでの好調ぶりから、1軍で2度の先発機会を得たが結果を残せず。来季は1軍で輝くシーズンにしたい。
○井上広大外野手(3年目・21歳)
今季ウエスタンで打点王(50打点)を獲得。打数は1年目とほぼ同じながら、打率は.226から.267に上がり、着実に成長を重ねている。ジェリー・サンズ外野手の退団が濃厚だが、右の大砲として1軍で存在感を発揮できるか。
○榮枝裕貴捕手(2年目・24歳)
ドラフト4位で入団した榮枝は新人だった今季、2軍で47試合に出場し打率.257、1本塁打18打点。正捕手としてファームを優勝に導く活躍を見せた。その経験を生かし、来季は梅野隆太郎捕手、坂本誠志郎捕手にプレッシャーをかける存在に成長したい。
○西純矢投手(3年目・21歳)
2019年ドラフト1位の右腕が、3年目のシーズンを迎える。今季は1軍で2試合に登板。5月19日のヤクルト戦(甲子園)では初登板初先発初勝利を挙げた。ファームではチーム2位となる6勝。力強い直球とキレのあるスライダーが武器だが、与四球率は4.85。課題の制球力を克服できるかが鍵となりそうだ。
○小野寺暖外野手(3年目・24歳)
2年目の今季、4月に支配下登録され、ウエスタン・リーグでは首位打者賞(.315)と最高出塁率者賞(.391)を獲得。持ち味の長打力を生かして1軍でも34試合に出場し、本塁打も放った。来季は1軍のピッチャー相手に結果を残したい。
(Full-Count編集部)