何が飛び出すかわからない新庄野球 日本ハムの2022年開幕スタメンを最速予想

日本ハム・新庄剛志新監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志新監督【写真:荒川祐史】

指揮官は「選手の顔を誰も知らない」と横一線を強調

 日本ハムは新庄剛志新監督を迎え、5位からの巻き返しを期す。ただ3月25日にソフトバンクと戦う開幕戦で誰が先発オーダーに並ぶのかは、指揮官を含めた誰にもまだ、予想できないのではないだろうか。新庄監督は就任会見で「選手の顔を誰も知らない」と横一線のスタートを強調。さらに「ヒットを打たなくても点は取れる」などと、全く新しい野球観を発信することにも意欲を見せている。固定観念をぶち破った起用や、打線の並びが登場する可能性も十分だ。

 その中で予想するスタメンは新旧交代がテーマになる。オフに西川遥輝、大田泰示という働き盛りの世代を自由契約とした。シーズン中には中田翔も無償トレードで巨人へ去り、ポジションを空けた格好となっている。

 固定できていない捕手には、あえて昨季自己最多の60試合に出場した石川亮を据え競争を煽りたい。一塁には清宮幸太郎が入らなければならないだろう。昨年は4年目で初めて1軍昇格がなかった。2軍では19本塁打でタイトルを獲得したものの打率.199と確実性を欠いた。同期のヤクルト村上宗隆は昨季のセ・リーグMVP。開花が待たれる。

 二塁は新外国人のアリスメンディ・アルカンタラが候補に挙がる。獲得時に新庄監督は、かつてヤクルトで本塁打王を獲得したドウェイン・ホージーに「似ている」とコメント。長打とスピードを併せ持つスタイルに期待を寄せている。三塁はスラッガーとしての非凡な素質に期待して、1軍での起用を続けてきた4年目の野村佑希を据えたい。

 遊撃は激戦区だ。石井一成やベテランの域に達した中島卓也がこなしてきたポジションだが、今オフはドラフトでこのポジションを大量補強し、競争と成長を生み出そうとしている。思い切ってドラフト9位ルーキーの上川畑大悟を推したい。球際に強い守備だけでなく、勝負強い打撃にも期待がかかる即戦力候補だ。

 外野は西川の抜けた左翼に、2軍でチームトップの長打率.606を記録した今川優馬。中堅には、1軍27試合出場で9盗塁した快足の五十幡亮汰。右翼には近藤健介を据えた。近藤は5年連続で4割超えという高い出塁率に加え、昨季は初の2桁となる11本塁打しており、打線の中心となるのは間違いない。DHは、オリオールズでシーズン31本塁打したこともあるレナート・ヌニエス内野手に任せたい。

 開幕投手は自己最多の12勝(6敗)を挙げた上沢直之と、ルーキーながら10勝した伊藤大海の争いだろう。実績を考慮して上沢としたが、アッと驚く選手の抜擢もありそうだ。

【一覧】実績不足は無限の可能性で補う? 新庄新監督の日本ハムスタメンを最速予想

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