佐々木朗が初の“栄誉”を掴めるか、安田や藤原は… ロッテ開幕スタメン最速予想
2021年フル出場の荻野と中村奨、中軸のマーティン&レアードは“確定”
就任5年目となる井口資仁監督が率いる2022年のロッテは、3月25日に楽天との開幕戦を迎える。2021年は67勝57敗19分けで2位。リーグトップの584得点を記録した攻撃陣を引っ張ったマーティン、レアードの残留は決まっており、ここに安田尚憲、藤原恭大、山口航輝ら期待の若手が機能すれば、さらに得点力は高まるだろう。今後の補強、春季キャンプやオープン戦を通じて戦力に変動があるのは間違いないが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。
故障などによる離脱がなければレギュラーが決まっているポジションもある。2021年に全試合に出場して盗塁王と最多安打のタイトルを獲得した荻野貴司の左翼、同じく全試合出場で初のベストナインを受賞した中村奨吾の二塁は確定だろう。外国人では29本塁打のレアードが一塁、27本塁打のマーティンが右翼を、時に指名打者で起用されながら任されるはずだ。
外野ではセンターを巡って激しい競争になりそう。2021年に最も多くセンターで先発したのは藤原で62試合。続いて荻野の50試合(左翼で93試合先発)、岡大海の23試合だった。ここに2021年の盗塁王・和田康士朗や、ソフトバンクからFA移籍して3年目の福田秀平らが加わるが、4年目を迎える藤原をスタメンに推したい。2021年は7・8月度に月間MVPを受賞。そろそろレギュラーを手にしてもらいたい。両翼を含めれば首位打者2度の角中勝也、和製大砲の高卒4年目・山口航輝らも定位置奪取の可能性があり、ロッテの外野は大激戦だ。
三遊間争いも熾烈だ。2021年は安田尚憲、藤岡裕大のコンビでスタート。エチェバリアが遊撃に定着した後半は藤岡が三塁に回り、安田が外れる形となった。高卒5年目となる安田にとっては、定位置を確保できるか勝負の年だろう。
捕手も大激戦。2021年の先発マスクは田村龍弘が49、加藤匠馬が46、柿沼友哉が23、佐藤都志也が22、江村直也が3試合だった。一歩リードしているのは2021年6月に中日から加入し、シーズン終盤に多くの出番を得た加藤か。
2021年の開幕投手は二木康太だったが、シーズン成績は5勝7敗、防御率4.38に終わった。2022年は高卒3年目の佐々木朗希に開幕投手を任せたい。2年目は登板間隔を空けながら11試合で3勝2敗、防御率2.27。楽天とのCSファーストステージ初戦でも先発しており、ローテの柱としての期待値は高い。