京大医学部・152キロ右腕が目指すプロ入り 元ソフトバンクの新監督が“悩む”起用法
京大史上最速の152キロをマークした水口創太
今秋のドラフトでプロ入りを目指す京大の水口創太投手。医学部に在籍しながら最速152キロを投じる右腕に注目が集まっているが、近田怜王監督は「今のままじゃ絶対にいけない。プロに入って終わりじゃ意味がない」と更なる成長に期待を込めている。
水口の評価が一気に上がったのは昨秋の同志社戦。リリーフとしてマウンドに上がると、京大史上最速となる152キロをマークしプロスカウトたちも注目した。
昨秋から監督に就任した元ソフトバンクの近田監督はドラフト候補右腕について「正直、厳しく見ている」と甘やかすことはない。自身は甲子園で活躍し高卒からプロ入りしたが、1軍登板なしに終わりユニホームを脱いだ。その経験から「プロにいけたらいい……。これじゃダメ。今のままじゃ絶対いけないし、現状の練習のままじゃダメですね」と語る。
球速は申し分ないが、1年間を投げる体力、安定感の部分ではまだまだ未完成と見ている。昨年は春先に肩を痛め、秋に間に合ったが主な役割はリリーフだった。指揮官は2022年の戦い方について「チーム状況的には先発として考えている」と構想を明かす。
だが、プロ入りに向け全面的にサポートする考えも持っている。「本人がプロに行きたいなら短いイニングで150キロをコンスタントに投げることを求められると思う。今の野球界は分業制なので、その辺りの動向も見ていきたい。伸びしろは大きい。走るだけじゃなく投げる体力も、全ての面でレベルアップが必要」。
無限大のポテンシャルを秘めた“秀才右腕”は夢を叶えることができるか。ドラフトに向けた勝負の1年がスタートする。
(Full-Count編集部)