前田健太がTJ手術のリハビリ裏話明かす 装具着用生活で人の優しさに触れる
しばらくは右手が使えず、字を書くのも箸を使うのも左手だった
7日に都内で2022年の使用グラブ発表を行ったツインズの前田健太投手。今季のグラブがお披露目される中で、9月に受けた右肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)のリハビリ中の裏話も披露した。
昨年8月に右前腕の張りを訴え、トミー・ジョン手術を受けた前田。まだキャッチボールは再開できていないものの、リハビリは順調に進んでいるようで、2月のスプリングトレーニング中にもキャッチボールを再開できるとのこと。この日の発表会でも明るい表情が浮かんでいた。
そんな中で前田が「びっくりしました」と振り返ったのが、術後のリハビリ。9月1日に手術を受けたが、その翌日からリハビリがスタートしたという。術後の安静期間がありそうなものだが、「日本とアメリカでは違うみたいで。翌日から施設に行ってリハビリを開始しました。しばらく安静なのかなと思っていたけど、ビックリしました。それが今のやり方みたいで勉強になりましたね」と振り返った。
リハビリ開始直後は右肘に装具をつけての生活を強いられた。字を書くのも、箸を使うのも、利き手とは逆の左手。「痛みもあって生活しないといけないので大変でしたけど、左を使ういい機会だと思って箸を練習したり、楽しみながら生活できました」と前向きに取り組み、「ラーメンとか食べるのは上手くなりました」と胸を張っていた。
また、装具をつけていたことで、アメリカの人々の優しさにも触れたという。「装具をつけていると街の人が優しくしてくれるんです。声をかけてくれるし、助けてくれる。ドアを開けてくれたり、手伝ってくれたりした」とエピソードを紹介。「もう少しつけていたかった」と笑わせていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)