16歳で最速161キロをマークした怪物右腕 着実に成長し続け見据えるMLBへの道
課題である制球力も改善の兆し
8月に入ると1Aに昇格し、6日(同7日)の初登板では4回を投げ無安打1失点、与四球3、4奪三振と上々の滑り出しを見せた。計7試合に先発して30回1/3を投げ16失点(自責13)、与四球22、22奪三振、防御率3.86で2021年を終えた。昇格前より僅かに成績は落ちたものの、上のレベルの打者相手にも堂々と渡り合った。
この1年で1Aに昇格したことが示すように、ガストンは着実に“夢の舞台”へと歩を進めている。1年目(ルーキーリーグ所属)の27投球回で防御率6.00から大幅に飛躍したことに加え、欠点である制球力を見ても9回あたりの平均与四球数が9.0→6.3に減少。9回あたりの平均奪三振数も10.3→12.6に上昇させている。
ガストンのマイナーでの奮闘ぶりに、米メディアも注目している。MLB公式は「制球力に磨きをかけ、変化球のレベルを上げ続けられれば、目を向けるべき存在になる」として“弱点”克服が上のレベルに行くためのカギとしている。米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」も1Aへの昇格を「大きな飛躍」と評価し、制球力も入団当初から確実に改善されているとした。
ガストンはMLB公式選出の2021年有望株ランキングでは21位に付けている。メジャー昇格は2024年と予想されているが、成長度合いによってはより近い将来にMLBのマウンドに立つことも考えられる。世界最高峰の舞台で躍動するガストンの姿が待ち遠しい限りだ。