カブス3Aで職員に計6900万円の臨時賞与 経営退く旧オーナーの計らいに従業員も涙
カブス傘下3Aアイオワは昨年12月、「エンデバー」社に譲渡された
カブス傘下3Aアイオワで、オーナーを退く人物が従業員に臨時賞与を支払ったとして話題を呼んでいる。マイケル・ガートナー氏は昨年12月、球団売却益からフルタイム従業員23人に総額60万ドル(約6900万円)を払ったそうで、その際に涙を流した従業員もいたという。米ヤフースポーツが伝えている。
ガートナー氏は昨年12月、従業員に「(冗談交じりに)これが新しいビジネスカードになります」と言って封筒を手渡した。球団専属のアナウンサーを務めるアレックス・コーエン氏によると「彼の発言する姿を見て、どこか普段と違う様子だと誰もが気づいていた」という。実際には封筒の中には臨時賞与が入っていた。
ガートナー氏、サム・バーナビーGM、その他3人の球団幹部は、従業員の勤続年数に基づいて金額を決めた。受け取った従業員たちは感情が込み上げ、勤続年数が最も長かった人物は涙を流したという。
ガートナー氏ら旧経営陣は昨年10月に球団売却を検討し始め、同12月にカリフォルニアのスポーツエンターテインメント企業「エンデバー」社に売却することで合意した。コーエン氏は「私が今まで見た中で、最も誠実な行いでした。スポーツ業界は勤務時間が長く、その割に賃金は低い。このオーナーたちは従業員を本当に大事にしています。今回の行動はまさにそれを象徴しています」と感謝の思いを語っている。