“家族のため”野球界を去ったラミレス氏 「辞めて初めて気付く」妻への思いとは

生放送24時間テレビでの子どもたちを「誇りに思いました」

 ラミレス氏の昨年のテレビ出演は約50本に及んだ。野球とは関係のない、バラエティにも数多く出た。それも全て“家族のため”だった。一家に密着した「人生が変わる1分間の深イイ話」はラミレス家の最高の思い出だという。24時間テレビでは、小中学生の音楽ユニット「Foorin」の「パプリカ」の歌とダンスを披露。一生懸命練習する剣侍くんや、練習せずに生放送で完璧に歌った寿凛くんの姿に「子どもたちを誇りに思いました」と優しいパパの顔を見せた。

 家族との時間を大切にしながら、クロスフィットジム「Motomachi Bay」を夫妻で運営。自身もトレーニングで体を鍛え上げ、47歳とは思えないほどの肉体を維持している。さらに現在は日本と母国ベネズエラの架け橋となるためのビジネスを展開。ベネズエラのコーヒーやカカオなどを日本に紹介し「日本とベネズエラのために貢献していきたい」と精力的に活動している。

 穏やかながら刺激的な毎日を「リフレッシュ期間」としたが、やはり生粋の野球人だ。最後は力強く言った。

「今凄くいい時間を過ごしているんですけど、野球に対する情熱は決して冷めていない。機会があるのであれば野球界に戻りたい気持ちがあります」

 常にポジティブに目標をクリアし続けてきたラミレス氏。次はどんな道が待っているのだろうか。

(町田利衣 / Rie Machida)

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