阪神、スアレス退団で“守護神”は誰に 17年ぶりVへ最有力は新助っ人、岩崎、藤浪も
直近10年でセーブ王5人輩出、本命は新助っ人も、最速160キロの藤浪も候補か
昨シーズンは終盤にヤクルトの勢いに飲まれセ・リーグ2位に終わった阪神。寅年の2022年は17年ぶりのリーグ制覇に大きな期待がかかるが、不安要素はスアレス退団による“守護神不在”だ。
阪神は過去10年間で12球団最多となる5度のセーブ王を輩出しており、守護神に恵まれている球団ともいえる。だが、今オフに2年連続でタイトルに輝いたスアレスが退団しパドレスに移籍。在籍2年で計113試合に登板し、67セーブをマークした絶対的守護神の穴は誰が埋めるのか。
新助っ人として獲得した身長193センチ、最速157キロを誇る右腕カイル・ケラーが候補の1人だが、コロナ禍で昨年同様に外国人の来日は遅れる可能性がある。日本人投手で見るとセットアッパーとして中継ぎ陣を支えてきた岩崎優が真っ先に候補に上がる。
昨季はスアレスと並びチーム最多の62試合に登板。3勝3敗1セーブ41ホールド、防御率2.65の成績を残し、東京五輪でも金メダル獲得に貢献。後半戦では一時、守護神を務めたこともあり、経験、実績ともに十分だろう。
力で圧倒するなら160キロの直球を持つ藤浪晋太郎も候補の1人だろう。昨季は開幕投手を務めたが結果を残せず2軍落ちも経験、シーズン途中からはリリーフに配置転換され最終的に21試合に登板し3勝3敗4ホールド、防御率5.21の成績に終わった。先発、リリーフを経験した右腕を矢野監督がどのように起用するのかも注目だ。
〇阪神の過去10年の守護神事情 ※はセーブ王
21年 ロベルト・スアレス・42S※ 岩崎優・1S
20年 ロベルト・スアレス・25S※ 岩崎優、藤川球児・2S、能見篤史・1S
19年 ラファエル・ドリス・19S 藤川球児・16S、島本浩也・1S
18年 ラファエル・ドリス・32S 藤川球児・2S、能見篤史・1S
17年 ラファエル・ドリス・37S※ 高橋聡文・1S
16年 マルコス・マテオ・20S ドリス・8S 藤川球児・3S
15年 呉昇桓・41S※ 福原忍・1S
14年 呉昇桓・39S※
13年 福原忍・14S 久保康友・6S、安藤優也、筒井和也、加藤康介・1S
12年 藤川球児・24S、榎田大樹、筒井和也・2S、福原忍・1S
(Full-Count編集部)