年末年始の特番に引っ張りだこ 鷹・栗原陵矢に芽生えた想い「もっと有名に」
「自分を知らない人にも知ってもらえる、という意味ではすごく大きい」
ソフトバンクの中村晃外野手、栗原陵矢外野手らが福岡市内の「福岡工大FITスタジアム」で行う自主トレを報道陣に公開した。このオフ、多くのテレビ番組に出演してお茶の間を楽しませた栗原は「もっと出たい、もっと結果を出して有名になりたいという思いが強くなりました」と、今季の更なる飛躍を誓った。
6日から中村晃や柳町達、渡邉陸らと行っている自主トレ。悪天候のため室内練習場でランニングや体幹強化メニュー、ノック、打撃練習などで汗を流した栗原は「もう1回バッティングをしっかりと見つめ直すことと、集中力を高めることを意識してやっています」と、自主トレのテーマについて語った。
昨季は東京五輪で金メダルも獲得し、オフにはテレビ番組やイベントに引っ張りだこだった。年始の定番となった「リアル野球BAN」に千賀滉大投手と出演するなど、数多くの番組に出演したことで、ある思いも芽生えたという。
「もっと結果を出して有名になりたいという思いは強くなりました。自分の野球を知らない人にも知ってもらえる、という意味ではすごく大きい。こういう状況ですし、少しでも日本を元気に、という思いがある。ああいうので、少しでも野球を見てくれる人が増えて、野球で日本を元気にできたら、という思いがあるので、そういう意味でも良かったなと思います」
年が明けて、完全に“野球モード”に気持ちは切り替えた。金髪がトレードマークになっていたが、「自分の中できっちり身だしなみからしていきたい。自分の中でのスイッチを入れました」と自主トレ開始前に黒髪に戻した。
今季からは長谷川勇也1軍打撃コーチが昨季まで背負った「24」に背番号を変更。「長谷川さんにたくさんのこと教わりましたし、野球に対する姿勢だったり、いろんなところを見てかっこいい、野球人としてああなりたい、と思っていた」と言う栗原は「出させていただいて3年目になるので、引っ張っていってチームが勝てるような行動をしていきたい」と引き締まった表情で語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)