韓国プロ野球で「最後のチャンス」 京都国際高から初めてNPB入りした選手の現在
「もはや『可能性』だけではいけない」崖っぷちのシーズン
さらに現役を続けるには、グラウンド上で結果を残すしかない。記事も「もう30代となって久しい申成鉉は、もはや『可能性』だけではいけない。1軍で実績を出せなければ最後の挑戦になることもある」とする。
斗山のキム・テヒョン監督も「あまりにも誠実で、頑張る選手なのでチャンスを与えたいという考えではいる。その代わりに、チャンスが来た時には確実に結果を見せなければならない。現在の申成鉉は、その意味で優先順位が高くない」とコメント。与えたチャンスを生かせていないと感じているようだ。
厳しい言葉ではあるが、記事の「崖っぷちに立っている状況だ。もはや2軍リーグでの記録は重要ではない。1軍の生存競争で、価値を示さなければならない」という指摘も、的を射たものだろう。
日韓を股にかけての進学、プロ入り、そして移籍をこなしてきた。韓国の独立リーグでプレーしたこともあり、ハンファ時代には前十字靭帯断裂という大怪我を追った。
記事はこう結ばれている。「様々な困難を乗り越え、今の位置まで上って来た申成鉉が1軍を目の前に、崩れていくのはあまりにも惜しい。限られたチャンスをどのように生かすかが宿題だ。時間は申成鉉を待ってはくれない。最後になるかわからないシーズンで生き残ることができるだろうか」。着々と強豪校に育ってきた母校の後輩たちも、申成鉉の意地をかけた再起を望んでいることだろう。
(Full-Count編集部)