「無理にかち上げるのは違うかな」DeNA大田泰示が挑む“脱フライボール革命”
昨季は打率.204、3本塁打と打撃不振「自分の角度はある。シンプルにコンタクト」
DeNAの熾烈な外野手争いを勝ち抜くには? 日本ハムから自由契約となり、DeNAへ移籍した大田泰示外野手が11日、神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで自主トレを公開。昨季、極度の打撃不振に苦しんだ31歳は“脱フライボール革命”を打撃再開眼のテーマに挙げた。
左翼・佐野、中堅・桑原、右翼・オースティンはいずれも打率3割超え。移籍1年目の定位置確保は簡単ではない。チームに貢献するには何が必要か。大田は自らの打撃を見直す。
「去年はフライが多かったんです。ライナーや低いライナーのゴロが飛んでなかった。フライボール革命とあるけど、僕はフライボールよりも、角度が低いライナーやゴロ系のヒットを。戻すわけではないんですけど、自分の持っている角度はあると思っているので。無理に上げるのではなく、シンプルにコンタクトしていければと思います」
昨季は打率.204、3本塁打、20打点。日本ハムでプレーした2017年以降ではワーストの76試合出場にとどまった。大田は安打の打球速度は105~107マイル(約169~172キロ)と明かし、「とにかく強い打球を。フライで強い打球で角度がつけばいいと思うんですけど、僕の本塁打は19、20度。割と低いんです。それを無理にかち上げるのも違うのかな。自分のスタイルとは。自分の持っているものを出せればと思います」と繰り返した。
外野手の定位置争いについて「数字で勝とうとか、本塁打の数で勝とうとするのは結構難しい」と言及。レギュラー3選手は高い“壁”となるが、決して背伸びすることはない。
「僕はシーズン3割を打ったことがないですし、本塁打も去年は2桁本塁打を打てなかった。ただ、自分の持ち味を出せればなと思っています。守備は自分の長所と言いますか、アピールできるポイント。守備でもチームに貢献して打撃でも勝負どころで結果を出せれば自分の持ち味が出てくるかなと思います」
自問自答を繰り返し、まずは定位置争いが繰り広げられる勝負の春季キャンプに挑む。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)