岩村明憲がレイズ「2000年代最高のFA契約」 米メディア選定、3年8億は“お買い得”
若いチーム引っ張り、2年目には球団初のリーグ制覇
元ヤクルトの岩村明憲内野手が、レイズの「2000年代最高のFA契約」に選出された。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」が全30球団最高の契約を選んだ中で紹介されている。2006年オフに結んだ3年総額770万ドル(約8億8800万円)の契約が“お買い得”だったと評価された格好だ。
岩村は2006年オフ、ポスティングシステムを利用しヤクルトからレイズへ移籍した。1年目の2007年は打率.285、7本塁打、34打点。2年目は152試合に出場し打率.274、6本塁打48打点。若い選手の多いチームでリーダー格となり、ア・リーグ東地区優勝に貢献、チームはワールドシリーズまで進出した。レイズにとっては、1998年の球団創設以来11年目で初の地区、リーグ制覇だった。
3年目は69試合に出場し打率.290。この年5月には二塁守備中に左ひざの前十字靭帯を断裂する大怪我を負った。翌2010年はパイレーツ、アスレチックスと渡り歩き、2011年からは楽天、2013年には古巣のヤクルトへ復帰した。2014年限りで引退し、その後はBCリーグ福島で監督や球団代表を務めている。
記事は「2000年代の契約で最も注目を集めたのは、アレックス・ロドリゲスがレンジャーズと結んだ当時史上最高額、10年2億5200万ドルの契約だ。ただ掘り出し物的な契約がなかったわけではない。このリストには巨額契約と共に、当時はあまり注目されなかったが、人々の期待を超えたような契約も含まれている」として数々の“お買い得”契約を紹介。この中には岩村の3年契約の他に、マリナーズが2000年オフにイチローと結んだ3年契約も含まれている。
岩村の契約については「日本のヤクルトスワローズで9シーズンを過ごした後、当時28歳のイワムラは2006年オフにレイズへ加わった。彼は、タンパでの3シーズンで打率.281、出塁率.354、WARは6.6という成績を残した。2008年にワールドシリーズ出場したチームで、先発の二塁手、1番打者としてプレーした」と寸評を加えている。
(Full-Count編集部)