日本ハム新庄流に落合流との共通点 「昭和の血が騒いでいますよ」猛練習を予告
落合流との共通点「練習はものすごくさせたいと思っている」
また、日本ハムのキャンプは1か月の期間中、12試合の実戦が組み込まれている。2月6日から紅白戦、同8日には阪神と対外試合初戦を戦う。実戦を多く組むのは例年通りだが新庄監督は「試合が多いでしょ。練習させたいんですよね。練習はものすごくさせたいと思っている。大事ですから」と猛練習を予告する。
3年連続の5位に終わったチームだ。徹底した練習で、技量を高めなくては話にならない。2004年に中日の監督となった落合博満氏が、大きな補強なく猛練習でリーグ優勝させた姿ともダブってくる。
年末、新庄監督は様々なテレビに出演。番組や自身のSNSを通じての発言は計算されてのものだ。「プロ野球界に発信しているようなもんなんで。多分、他のチームも見てますよ。プロ野球を変えていこうという意識でやっています」と、新たな考え方が物議を醸すことも承知の上。一方で、野球が上手くなる近道は、練習以外にないと伝えているようにも見える。
日本ハムでの現役時代の新庄監督は、発する言葉と言えばお立ち台でのヒーローインタビューか、自ら本塁打を打つたびに命名する「〇〇打法」くらい。どこか秘密めいたイメージと、時に発する言葉や実行する“パフォーマンスの“破天荒さで記憶される。一方で監督・新庄剛志が発する野球観は新しさとともに、どこか懐かしい。昭和流の成否は、チームの成績となって現れる。
(羽鳥慶太 / Keita Hatori)