松井秀喜や高橋由伸を指導した元プロ大絶賛 大人の硬式バットを振り回す小6女子の夢
四ツ谷フェニックスに所属する小学6年生の鈴木絢子さん
松井秀喜氏や高橋由伸氏を巨人時代、チーフスコアラーとして打撃の助言を送ってきた三井康浩氏が、自身が開講している野球塾で一目を置く女子選手がいる。打っては一般の硬式用バットで快音を響かせ、投げては90キロを超える直球を捕手のミット一直線に投げ込む。四谷フェニックスの鈴木絢子(すずき・あやね)さんだ。
絢子さんが野球を始めたきっかけ。それは“ごほうび”目当てだった。小学1年生の時、2学年上の兄が所属する四谷フェニックスの部員が8人になってしまい、試合が組めなくなってしまった。やりたいとは思っていなかったが、映画「君の名は。」を観に行かせてもらうことを条件に野球を始めたという。決して野球をやりたくて始めたわけではなかった。
最初は嫌々だったが、徐々にその魅力に取り込まれていった。小学1年生のころから巨人のファン。甲子園の熱いプレーにも自然に目を奪われていった。所属チームのOBで、プロのスカウトも注目した関東一(東東京)の最速152キロ右腕・市川祐投手(日大進学予定)が憧れだという。
そんな、彼女の強みはどのようなところなのだろうか。野球塾で指導をする三井氏は「今年1年で急激に伸びた」と話す。「背筋が強い。そして腕をきれいに使って投げられるのが魅力。負けん気も強いし、伸びしろもまだまだあります」と絶賛する。
目標は女子プロ野球選手になること。大好きな巨人が今月8日に女子チームを創設するなど気運は高まりつつある。自身も「巨人の女子チームでエースになること」が現実的な目標になり、毎日の練習を欠かさない。
打撃も、投球も驚きの技術とパワーで見る人を魅了する鈴木さん。巨人のユニホームを着用し、東京ドームのマウンドに立つ日が来ることが楽しみだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)
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