漫画への登場は「嬉しかった」 ロッテ井口監督が亡くなった水島新司さんを追悼
ダイエー時代、福岡で声をかけられた思い出も
野球関連の作品を数多く遺した漫画家・水島新司さんが10日に亡くなったことが17日明らかになった。「ドカベン」「あぶさん」などの作品でパ・リーグの選手を生き生きと描いた水島さんに、ロッテの井口資仁監督が現役時代の思い出とともに「本当に優しく、温かく見守っていただきました」と追悼のコメントを発表している。
井口監督は球団を通じて「ご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。若い頃、マンガの中に自分たちも登場させていただき、嬉しかったことをよく覚えています。球場にもよくお越しいただき声を掛けていただき、活躍した時は褒めていただき、打てなかった時は励ましていただきました。ロッカーなどでみんなでマンガを読ませていただいていたのですが、いつも福岡にお越しになる際に博多駅で最新刊などを自ら買って球場入りし、チームにプレゼントしていただいたことを覚えています」とコメント。「あぶさん」は主人公の景浦安武が所属した南海、ダイエーが舞台になっており、当時を懐かしんだ。
さらに「みんなで読みまわしてマンガ本が古くなってきたという話をすると、駅で買って買い換えてくれたりもしました。ホークスの弱い時代から本当に優しく温かく見守っていただきました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と故人の人柄を紹介し、追悼の意を示している。
水島さんの死去には多くの野球関係者が追悼の意を示しており、元西武の松坂大輔さんらもツイッターに思い出をつづっている。
(Full-Count編集部)