「日本一になって胴上げして」 オリ宮内オーナー、シーズン前に勇退を発表した理由
「最下位チームのオーナーが辞めるのはこんなに面白くないことはない」
オリックスの宮内義彦オーナーが21日、京セラドームに訪れ今シーズン限りでオーナー職を離れることを発表した。シーズン前に“勇退”することを発表した理由について「何が何でも日本一になって胴上げしてくれないかなと」と本音も口にした。
リーグ連覇に挑むシーズン前に勇退することを発表した宮内オーナー。昨季は2年連続最下位から25年ぶりの優勝を果たしたことで「次の世代に渡したいとここ数年は考えていた。ところが最下位チームのオーナーが辞めるのはこんなに面白くないことはない。(昨年)優勝と言うことであれば良いなと思った」と、念願のVで決心がついたことを明かした。
だが、日本シリーズでヤクルトに敗れ日本一を逃したことは心残りのようで「個人的、願望としては」と続け「今シーズンで終わりということで(選手が奮起し)何が何でも日本一になって胴上げしてくれないかなと。選手がどう思うか分からないが(笑)。なのでシーズン前に言っておこうと」と本音もチラリ。
戦国パ・リーグで頂点に立つことは容易でないことは重々承知しているが「今年日本一になることが理想。明日の事は分からないが。理想は中々難しいが、はっぱをかけたい」とナインの奮起を促していた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)