子どもを「夢中」にさせることが大事 キャッチボールの始め方と加えたい“ひと工夫”

練習の設計で覚えておきたい3つのこと

 では、学童野球のチーム練習はどうでしょう。野球の基本はキャッチボールですから、アップをしたあとに、キャッチボールに入りますよね。ところが、子ども同士のキャッチボールは、あっちに行ったり、こっちに行ったりで、中々、成り立たない様子です。

 ここでひと工夫。キャッチボールという「投げる」と「捕る」という行為をあえて分けて練習していきます。子どもたちの脳を「投げる練習をする」ときは、投げる行為にだけ集中させる作戦です。このときに、1球投げたあとに、あまり時間をおかずに次々と投げる動作に入るように工夫してみてください。そして、同じように「捕る練習」は捕るだけ集中作戦へと移行して
いきます。

 動きを学習していく際には、ワーキングメモリーという短期記憶の働きを使っていきます。“投げる”動作をパターンとして記憶を作っていくのです。ですので、“投げる”動作を上達させたい時には、投げる動作だけを、短い時間で、何回も繰り返していくことで、効率よく動作を覚えていきます。

 子どもたちへの練習を設計するときには

1.快か不快で、ものごとを覚えていく。
2.夢中になって“ごっこ遊び”を始めたら、深い集中力を育てるチャンス。
3.動きは、記憶。動作のタスクをシンプルにして、短い時間で繰り返す。

 この3つを抑えておくだけでも、子どもたちが取り組みやすい練習ができるのではないでしょうか!

○木村匡宏(きむら・まさひろ)
1979年1月11日生まれ、福島県出身。福島高校、慶大硬式野球部所属。一般企業やアスリートの競技力向上支援する施設での勤務経験を経て、現在、MTX ACADEMYチーフディレクター。最も力を発揮しやすい姿勢と言われる「パワーポジション」の重要性を説き、プロ選手から育成年代まで数多くの野球選手のサポートを行っている。

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