FAのカーショーはどこに? 残留が基本線もエンゼルスに「魅力感じるかも」

ドジャースからFAのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】
ドジャースからFAのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

カーショーはエ軍に必要な信頼性とリーダーシップをもたらすとも指摘

 昨年12月から実施されているロックアウトの影響で移籍市場も凍結しているメジャーリーグ。ドジャースからFAとなった左腕クレイトン・カーショー投手の去就もまだ決していない。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は獲得に動く可能性のある球団をランク付けした他、もう一つの可能性として現役引退にも言及している。

「ブリーチャー・レポート」が1位にしたのはドジャース残留。球団は昨年11月、1840万ドル(約20億9500万円)のクオリファイングオファーをカーショーに提示しなかったが「彼がドジャース以外のチームと契約することを想像するのは難しい。ドジャースもできれば彼との関係を続けたいと考えているだろう」と指摘。「カーショーにとっても、慣れ親しんだ環境と勝利が望める状況は魅力的だろう」と伝えた。

 さらに2位はメッツ、3位はレンジャーズと今オフに大型補強を敢行している両球団を挙げた上で、大谷翔平投手が所属するエンゼルスを4位としている。記事は「カーショーがロサンゼルスエリアにとどまりたいと考えているなら球団は喜んで交渉するだろう」とし、エンゼルスの投手事情に言及した。

 このオフに右腕のノア・シンダーガード、マイケル・ローレンゼン両投手と契約してローテーションをある程度改善したが、カーショーは、エンゼルスが必要とする信頼性とリーダーシップを提供できると説明。また、カーショー自身が「エンゼルスが不振から抜け出す手助けをすることに魅力を感じるかもしれない」と述べている。

 一方で、現役引退の可能性についても言及した。2021年シーズンを最後に引退する意思はないと昨年2月に語ったカーショーだが、以降はその発言を繰り返していないことは「気になる」と解説する。ジャイアンツのバスター・ポージー捕手が昨年11月に現役引退を発表したことを受け、カーショーが「彼の引退を祝福している。家族と多くの時間を過ごす事ができるなんてとても素敵なことだ」と話したことに触れ、「共感する部分があったのかもしれない」と指摘。近年は怪我に苦しんでいることを伝えている。

 カーショーはドジャース一筋14年で通算185勝をマーク。最多勝3度、最優秀防御率のタイトルを5度手にし、サイ・ヤング賞を3度、MVPを1度受賞した。記事はこれらの華々しいキャリアに触れ「証明するものはもう何も残っていない」とも。33歳左腕はどんな決断を下すだろうか。

(Full-Count編集部)

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