投げるだけが練習ではない　女子左腕が意識するキャッチボールの“基本”

女子野球アメイジング笹川萌が説くキャッチボールの基本「ボールは正面で捕る」

　キャッチボールは投げるだけではない。ボールを受けるのも練習だ。野球少年少女へこう説いたのが女子野球の「アメイジング」に所属する笹川萌投手だ。最速120キロほどの快速球を武器にする左腕は、ボールの捕り方でも“基本”を大事にしている。

　小学4、5年生を対象にした野球教室では、身振り手振りを交えてボールの捕り方について力説した。「ボールを受ける方もキャッチボールは練習になります。（ボールが）絶対に胸に来るとは限らない。そういう時に足を使って自分の正面で捕る」。

　笹川さんは横浜隼人高1、2年時に投手として全国優勝。当時は最速130キロ弱の直球を大きな武器としていた。投手としてだけでなく、尚美学園大4年時には打者として全国制覇した。昨春に脱サラして女子野球で日本一を目指すアメイジングに加入。野球女子YouTuberとしても活動している。

　ボールを正面で捕ることは、球を取り損ねるなど“エラー”をする確率も低くなる。「低い時は膝を曲げて正面で捕る。受け取る方も捕り方を意識してやっていってください」と呼びかけた。

（小谷真弥 / Masaya Kotani）