最下位脱出目指すDeNA三浦監督が問われる“真価” 開幕から助っ人揃い準備万端
2年目のロメロには2桁勝利の期待も
対照的に今年はソト、エスコバー、2年目のフェルナンド・ロメロ投手が今月14日、オースティンも15日に来日。21日に3年目の契約を締結したばかりのマイケル・ピープルズ投手も、2日後の23日に来日した。以上5人は2月1日から、沖縄・宜野湾での1軍キャンプに参加する。ソトは「昨年は到着が遅れ、さらに東京五輪開催で1か月の休みもあって、難しいシーズンだった」と吐露し、今年は満を持して開幕を迎える構えだ。
2年目右腕のロメロには、大幅な上がり目が見込まれる。初年度の昨年は来日が遅れた上、5月8日の阪神戦(横浜)でのデビュー以降も日本野球への対応に手間取った。しかし、9月4日の中日戦(バンテリンドーム)で初勝利を挙げると4連勝。ツーシームで相手の内角を強気に突く投球が奏功し、トータルで14試合5勝3敗、防御率3.01の好成績をマークした。
「今思えば、昨年の前半はもう少しできたという反省点がある。後半は相手打者の特長がわかってきて、尻上がりによくなった。このオフは反省を生かし、コーナーに投げ分けられるようにコントロールを磨いてきた」とロメロ。開幕直後から先発ローテーションの一角として本領発揮が見込まれる今年は、2桁勝利を期待しても決して過大評価ではないだろう。3年目のピープルズも、昨年は18試合(うち7試合が先発)3勝4敗、防御率4.21だったが、先発もリリーフもこなせる使い勝手のよさがある。
打線は昨年もリーグ2位のチーム打率.258、559得点を誇った。リーグワーストのチーム防御率4.15だった投手陣も、今年は外国人に加え、昨年中に左肩のクリーニング手術から復帰した今永昇太投手、トミー・ジョン手術を経て復活した東克樹投手に、先発ローテ要員としてフル回転が見込まれている。
三浦監督は「ほぼベストメンバーで開幕できると思います」と、今から2か月先を見据えて笑顔が漏れる。今年こそ指揮官としての真価が問われるとも言える。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)