元ヤクルト右腕は3年ぶりの昇格なるか 助っ人たちが歩む“大リーグ復帰”への道
ダーモディがカブス、カラシティーがジャイアンツとマイナー契約
大リーグはロックアウトで動きが止まって2か月近くなる。この間、大リーグの40人枠に置く選手と契約することはできないが、マイナー契約を結ぶのは可能だ。再び大リーグでのプレーを目指す“元助っ人”組に動きがあった。
米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によると、昨季西武でプレーしたマット・ダーモディ投手はカブスとマイナー契約に合意した。カブスは来日前の2020年にプレーした古巣だ。大リーグ通算29試合に登板しているダーモディは西武では11試合に登板、0勝2敗、防御率5.13という成績にとどまった。
記事では過去、大リーグでは114人の打者と対戦し対左打者には被打率.250、右打者には同じく.298だったことに触れ、右打者対策を大リーグ復帰への課題に挙げている。
また、元ヤクルトのマット・カラシティー投手もジャイアンツとマイナー契約を結んでいる。2018年のヤクルト時代は、抑え定着に失敗しての配置転換など紆余曲折もありながら32試合で7勝3敗の成績を残した。同年限りで退団し、その後はカブス、マリナーズ、ジャイアンツ、レッドソックスとマイナー契約を結び、米球界で生き残りを賭けている。
ジャイアンツとは2020年にもマイナー契約を結んでおり、キャンプ中の3月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。記事は「カラシティーがもし、3Aでの通算成績に匹敵するほどの活躍ができれば、メジャーの舞台に返り咲くためのチケットを勝ち取る可能性も十分にあるだろう」としている。3Aでは通算100回を投げ防御率3.15。奪三振率26.2%という実績がある。
最後にメジャーで投げたのは2019年のマリナーズ時代。翌年以降は手術の影響もあり、マイナーでも実戦登板がない。完調な姿を取り戻し、3年ぶりの実戦登板、大リーグ復帰を果たすことができるだろうか。
(Full-Count編集部)