元鷹コラス、MLBでは野手に専念 “キューバのオオタニ”が二刀流を辞めるワケ
「外野手としてプレーすることだけを考えている」
2020年1月にメジャー移籍を目指してキューバから亡命した元ソフトバンクのオスカー・コラス外野手は、ホワイトソックスと契約した。かつては投打二刀流で活躍し、「キューバのオオタニ」とも称された23歳は野手に専念することが決定。「投手は僕にとって過去のこと」などと語っている。
地元メディア「NBCスポーツ・シカゴ」は「かつて『キューバのオオタニ』と言われたホワイトソックスのコラスにとって、投球は過去のもの」との見出しで詳報。「ホワイトソックスが注目したのはパワフルな打撃と卓越した外野の守備力だ」として、マルコ・パディGM特別補佐のコメントを紹介している。
パディ氏は「彼は本来、投手ではない。キューバ代表や日本で時々投げてはいたが、野手としてプレーすることを望んでいる。野手の方が成功するチャンスが高いと彼は思っている。私たちは、投手として彼が成長することは野手としてよりもはるかに時間がかかると考えている。野手でプレーさせるのが理にかなっている」と述べている。
コラス自身も「投手は僕にとって過去のこと。最後に投げたのは日本でプレーした1年目(2017年)。ホワイトソックスと契約した時、興味があるのは『投手としてではない』と彼らは話していました。決断は簡単でした」と投手に未練がないことを明かし、かつて「キューバのオオタニ」と話題になったことについても以下のように語っている。
「その異名は僕がかつて投手をしていたから生まれたものですが、自分の意向ではありませんでした。オオタニは素晴らしい選手ですし、好きな選手の1人なのでそう呼ばれるのは光栄です。今のところ、僕は外野手としてプレーすることだけを考えています」。コラスはバットでスターへの道を切り開こうとしている。
(Full-Count編集部)