鹿児島の離島にいる146キロ左腕、大阪桐蔭に強打の捕手… 選抜で注目のドラフト候補
大島・大野は九州大会で28回30K、大阪桐蔭・松尾は神宮大会決勝で2発
第94回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が28日行われ、出場32校が決まった。3月18日に開幕する大舞台で、選手はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。今大会は花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手ら1年生に逸材が多いが、ここでは今秋のドラフト会議で指名が期待される2年生の注目選手をピックアップする。
○森下瑠大投手(京都国際)
昨年の春、夏甲子園を経験した最速143キロ左腕。夏の甲子園では初戦で前橋育英を完封するなど4試合28回を投げて28奪三振6失点の活躍で4強進出に貢献した。打撃にも定評があり、3回戦の二松学舎大付戦では、ロッテにドラフト4位入団した秋山正雲投手から本塁打を放った。昨年の秋季近畿大会では2試合13回を投げて17奪三振無失点。打撃も8打数4安打1本塁打だった。
○松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)
強肩強打の捕手。元々は遊撃手で高校進学後に捕手になった。昨年の選抜は1回戦の智弁学園戦に途中出場で1打数無安打。夏の甲子園では2試合で7打数1安打も、その1安打は近江との3回戦で放ったバックスクリーン弾だった。昨年秋の明治神宮大会では、広陵との決勝戦で2本塁打を含む5打数4安打4打点と打ちまくるなどなど、3試合で13打数8安打4打点2本塁打の活躍で優勝に貢献した。
○大野稼頭央投手(鹿児島・大島)
奄美大島の公立校を秋季九州大会準優勝に導き、選抜切符をたぐり寄せた最速146キロ左腕。175センチ、63キロと華奢な体だが、秋季鹿児島大会6試合を1人で投げ抜いて優勝に貢献。九州大会でも大分舞鶴との初戦で延長10回雨天引き分け、翌日の再試合も完投して勝利に導くと、準々決勝も興南(沖縄)を相手に完封。計28回で30三振を奪った。