なぜ聖隷クリストファーではなく大垣日大が選ばれた? 選考委員が語った選出の理由
静岡、享栄を1、2回戦で破った戦いぶりが評価された大垣日大
第94回選抜高校野球の出場32校が28日、決まった。大阪市内で出場校を決める選考委員会が行われ、21世紀枠3校を含む出場校が決定。東海地区は東海大会優勝の日大三島(静岡)と同大会ベスト4の大垣日大(岐阜)が選ばれた。
サプライズ選出だった。東海地区の2校目は東海大会準優勝だった聖隷クリストファー(静岡)の選出が有力とみられていたが、選考委員会の検討の結果、選ばれたのは同大会ベスト4で、準決勝で優勝した日大三島に敗れた大垣日大だった。
選出校を発表した選考委員は「聖隷クリストファーは頭とハートを使う高校生らしい野球で、2回戦、準決勝で9回に見事な逆転劇を見せた。立派な戦いぶりでした。個人の力量に勝る大垣日大か、粘り強さの聖隷クリストファーかで賛否が分かれましたが、投打に勝る大垣日大を推薦校とします」とした。
大垣日大が評価されたのは、東海大会での戦いぶりだった。「特に前評判の高かった静岡高校の吉田投手を打ち崩した連打は見事だった。また、2回戦で優勝候補の一角だった愛知1位・享栄高との戦いぶりはレベルが高く見応えがあった」と選考理由を説明。準決勝で日大三島に敗れたものの、1回戦から勝ち上がるまでの内容が評価された。
また、チームの特徴について「投手陣の安定感があり、守りからリズムを作り、攻めに入る力を備えた総合力の高いチームです。攻撃力については全員で繋ぐ意識が高く、軸回転を意識したシャープな振りが特徴な切れ目ない打線」とも説明。さまざまな要素を考慮して、大垣日大を選んだ。聖隷クリストファーは補欠1校目となった。
(Full-Count編集部)