鈴木誠也はメッツの「最後のピースになる」 米誌が“進言”「アップグレードになる」
「スポーツ・イラストレイテッド」はメッツ入りなら右翼のレギュラーと予想
広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手について、米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」がメッツに獲得を“進言”した。「スズキが(メッツの本拠地のある)クイーンズにおけるパズルの最後のピースになるかもしれない」と期待している。
メッツはロックアウト前にマックス・シャーザー投手、スターリング・マルテ外野手、エドゥアルド・エスコバー内野手、マーク・キャナ外野手といったFA選手におよそ2億5450万ドル(約293億8100万円)を費やした。
地元放送局「SNY」のアンディ・マルティーノ記者が28日(日本時間29日)、「メッツはロックアウトが終わった後も投手補強に専念し、野手に関しては大きな補強をしないと見られている」と報じたという。しかし別の情報筋がマルティーノ記者に伝えたところによれば「メッツが日本のスーパースター、セイヤ・スズキ獲得に乗り出す可能性を排除するものではない」と言及した。
メッツの攻撃陣は現在、打線にもう1人インパクトのある打者を必要としているが、クリス・ブライアント内野手とカルロス・コレア内野手は選択肢にないだろうと分析。「スズキはパワーがあり、それはピート・アロンソ内野手、フランシスコ・リンドーア内野手、エスコバーを除いてメッツ打線に欠けているものだ。彼はまた、NPBで3度ゴールドグラブ賞に輝くなど、非常に優れた守備力を持つ外野手でもある」と高く評価した。
同誌は鈴木がメジャーでは右翼でプレーすることが考えられるという。メッツが獲得した場合は鈴木がレギュラーとなり、キャナについては「便利な役割を果たすベンチ選手になるだろう」とし、選手層が厚くなることを述べた。
トレード・ルーマーズでは5年5500万ドル(約63億4800万円)、ポスティング費用も合わせると約6512万ドル(約75億1620万円)と高額な契約が予想されている。それでも「スズキが活躍したときのことを考えればリスクを負う価値がある」と“推薦”。ビリー・エプラーGMが大谷翔平を獲得したときのエンゼルスのGMだったことも一因に挙げた。「彼はインパクトのある打撃で攻撃面を完成させるだけでなく、守備面でも大きなアップグレードになるかもしれない」とチームにとって力になることを強調した。
(Full-Count編集部)