巨人OBも絶賛の守備を見せる強豪シニア主将　中2ながら夢は「地元への恩返し」

指揮官が「野球を分かっている」と評する友部シニアの矢渡蓮主将

　流れるようなゴロ捕球、シャープなスイング。投打ともに高い技術を披露する中学生を発見した。友部リトルシニアで今年から主将を務める矢渡蓮内野手（中2）だ。元巨人の原田明広監督が「レベルが高い」と絶賛するのは技術だけではなかった。

　高校、大学と上のレベルで活躍する“人間力”の高い選手育成に力を入れている友部シニアは、6度の全国大会出場だけでなく、巨人・高橋優貴投手や甲子園球児も多数輩出している。その原田監督が語る矢渡の凄さは“野球脳”の高さだ。

「野球を分かっているんですよね。打撃、守備のレベルももちろんですけど、（試合中の）声掛けのタイミングだとかがうまい」

　3兄弟の末っ子の矢渡は、兄2人が野球をやっていたこともあり、物心ついた頃から野球をやっていた。小学1年から水戸リトルに所属し、5年から上中妻ニューフレンズに移籍した。中学で硬式野球をやろうと近くのチームを回ったところ、友部シニアの体験会で出会った原田監督に魅力を感じたという。当時のことを矢渡は「ビビッとくるものがあった」と振り返る。

「オーラがあるのに、話してみると話しやすい。ここでやろうと決めました」