野球塾とは違う「アスリートクラブ」とは? 強豪ボーイズが設立した理由と描く未来
体ができていないうちに重いバットを振りすぎると腰に影響が出る
確かにここ数年、中学生のチームに入部してくる子の中に肘が痛い、肩が痛いという子が目立ちます。中には小学生で腰椎分離症になったという子もいます。腰椎分離は体ができてないうちから重いバットを振りすぎたのが原因でしょう。子どもに合ったバットの選び方を教えないのも、ひたすら数だけスイングさせる指導にも問題があります。
今の子どもは外遊びで体を動かす機会がとても少ない。スマホやテレビゲームをしてじっとしていることが多いので体が固くなり、運動すると余計な負担がかかってしまう。昔の子どもは外遊びで駆け回っていたんで体幹が鍛えられたし、体の使い方、動かし方も自然と覚えた。でも今の子は体幹の鍛え方とか、股関節の動きとかを教えてあげないと、体の使い方、動かし方がわからない。そんな子どもに昔ながらの数だけこなす練習を課したら、体を壊してしまうのは当然でしょう。
体の使い方、動かし方を覚えた上で、投げる、捕る、打つという野球の正しい基本動作のトレーニングを小学校のうちからやっておけば、壊れない強い体ができる。怪我が原因で野球を辞めたり、嫌いになったりっていうのはとても残念なことですからね。近年、野球人口の減少が問題になっていますが、どうやって増やすか考えることも大事ですが、途中で辞めてしまう子を減らすことも真剣に考えていかなければならない。京葉ボーイズがジュニア向けのアスリートクラブを立ち上げるのは、野球界の発展のためでもあるのです。
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