MLBとNFLの“二刀流”を実現したスターたち 1日で両試合に出場を挑んだ選手も
MLB公式が80年代から90年代にMLBとNFLで活躍した3選手を特集
かつて野球だけでなく別のスポーツでも活躍した“二刀流”の選手たちがいた。MLB公式が「どっちかだけなんて選べない。2つのスポーツで一流になった選手」と題し、80年代から90年代にMLBとNFLで活躍した3選手を特集した。
ボー・ジャクソンは「史上最も偉大なオールラウンドアスリートの1人」とされる。MLBでは1986年から1994年までプレー。1989年、アナハイムスタジアムでのオールスターゲームで448フィート(約137メートル)の本塁打を放ち、MVPに輝いた。1987年から1990年にプレーしたNFLでもオールスターにあたるプロボウラーに選出。両方のオールスターに選出された唯一の選手だ。
NFLで殿堂入りを果たしているディオン・サンダースは、MLBでも俊足外野手として9年間プレーした。レッズ時代の1997年には、キャリアハイの56盗塁をマークするなど、メジャー通算で186盗塁を誇る。唯一、ワールドシリーズとNFLの頂上決戦スーパーボウルの両方に出場した。
サンダースは1992年10月11日(日本時間12日)、NFLとMLB両方の試合に出場しようと試みた。同じアトランタに本拠地を置くチームに所属していたが、この日はともに敵地での試合。それでもサンダースは挑戦を決め、ナイキ社が移動費をすべて持つことで合意した。午後1時からNFLの試合にほぼフル出場し、試合後ヘリに飛び乗り空港へ。ジェット機で球場近くのビルの屋上に降り、リムジンで球場に着いたのは試合開始数分前だった。この試合はプレーオフの一戦で、サンダースはベンチ入りしたものの出番はなかった。
3人目はブライアン・ジョーダン。MLBでドラフト指名(カージナルス1巡目、全体30位)され、翌年にNFLでもドラフト指名を受けた。最初はNFLを選んで1989年から1991年までプレー。1992年からMLBに転向し、15年間プレーした。ブレーブス時代の1999年にはオールスターに選出。この年は23本塁打、キャリアハイの115打点をマークした。
昨季はエンゼルスの大谷翔平投手が投手と野手の両方でハイレベルなプレーを見せ全米を席巻した“二刀流”。かつては他競技で超一流レベルの“二刀流”を行っていた選手たちが存在していた。
(Full-Count編集部)