驚異の飛距離に球拾い四苦八苦 小6ですでに36発、ヤクルトJr.選出の逸材スラッガー

昨年12月のジュニアトーナメントでは本塁打を放った【写真:川村虎大】
昨年12月のジュニアトーナメントでは本塁打を放った【写真:川村虎大】

憧れは村上、夢はヤクルトのユニホームを着てプレーすること

 父の影響で幼稚園の年長から野球を始めた。入団した小林キラーズの部員数は当時5人。試合を組めない状態だったが、逆に低学年から出場機会に恵まれた。高学年に上がるにつれ「遠くに飛ばしたい」という気持ちが強くなった。

 小林キラーズが「バントより本塁打を狙う」方針ということもあり、伸び伸び打つことができた。チームの球場の柵越えを目指して日々振り込み、5年生で待望の第1号。その後はアーチを積み重ね、約2年で計36本に達した。

 7月、8月にかけて行われたスワローズジュニアのセレクションを受験し、見事合格。ヤクルトのユニホームに袖を通すことを決め、父の運転で毎週末、約1時間半かけて千葉・印西市の自宅から埼玉にある戸田球場に通った。

 スワローズジュニアでは、ヤクルトOBの三輪正義コーチによるマンツーマン指導を受け「厳しかった」と本音も。しかし、全国からトップレベルの選手が集まる環境に自らを奮い立たせた。大会では決勝トーナメント進出はならなかったが、本塁打も放った。

 将来の夢はプロ野球選手。村上宗隆内野手に憧れ、もう一度ヤクルトのユニホームを着ることが目標だ。「今度はファウルにならないように」。神宮球場で本塁打を打ち直すことを誓った。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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