目立つ「キャッチボール禁止」の看板 東京に室内練習場を作った少年野球元指導者の危機感

最寄りの新木場駅から徒歩7分の立地にある「オードヴィーボールパーク」【写真:荒川祐史】
最寄りの新木場駅から徒歩7分の立地にある「オードヴィーボールパーク」【写真:荒川祐史】

最寄りの新木場駅から徒歩7分、子どもだけで来られるようアクセス重視

 最寄駅から徒歩7分の好立地に、都内では珍しい硬式も使える室内野球練習場がある。少年野球の子どもたちからプロ野球選手まで幅広い世代の野球好きが集まる。中学硬式野球の全日本コーチも務めた施設責任者は少年野球を取り巻く環境の変化に危機感を持ち、現状を変えようとしている。

 室内練習場「オードヴィーボールパーク」は東京都江東区の倉庫が立ち並ぶ一角にある。有楽町線など3つの路線が乗り入れる「新木場」駅から徒歩7分。施設の責任者を務める緒方将介GMが、アクセスを重視した理由を説明する。

「少なくとも中学生以上の子どもたちが保護者の送迎なしに来られる場所にしたい思いがありました。野球ができる土手は車がないと行けなかったり、自転車は危なくて禁止されたり、子どもたちだけで野球ができる場所は都心にほとんどありませんから」

 1年半ほど前にオープンした「オードヴィーボールパーク」は、都内では珍しい硬式も使える室内練習場だ。マシン打撃ができる3か所のレーンに加えて、手投げ打撃レーンとティー打撃スペースがある。それぞれを区切るネットを外して全面貸し切りも可能。小学生から草野球をしている大人まで幅広い年齢層が利用している。さらに、自主トレで訪れるプロ野球選手もいるため、目の前で一流プレーヤーの打撃を見るチャンスもある。

「野球は大人がいないとできないスポーツになってしまった」

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