燕連覇の「キーマンになる可能性」 五十嵐亮太氏が目を細める元守護神の成長
接戦の勝敗がチームの命運を左右「打てない試合でどれだけ勝てるか」
持ち味である力強いストレートが輝きを取り戻しつつある33歳右腕。このまま順調に開幕を迎えられれば、今季の「キーマンになる可能性は高いんじゃないかと思います」と五十嵐氏は言う。
「今のところ抑えはマクガフ、8回は清水(昇)になると思いますが、石山も抑えをしたり7回を投げたりすることもできる。プラス、今年から延長12回に戻るとなれば、彼をどう使うか、その果たす役割は重要になってくると思います。石山の働き次第で接戦をモノにできるかできないかが決まることもあるでしょう。連覇をするためには石山の存在は欠かせない、そんなキーマンになる可能性は高いんじゃないかと思います」
昨季の日本シリーズは、まさに接戦を制する大切さを物語るものだった。全6試合のうち5試合が1点差ゲームで、残り1試合もわずか2点差。競り負けないためには、まずリリーフ陣が相手打線を封じ込めなければならない。
「結局、シーズン中でも接戦で勝てるチームが上位に上がってくる。もちろん打線が爆発すれば勝つけれど、打てない試合をどれだけ勝てるかが大事。そうなった時、石山は勝ち負けを左右する局面で投げてもらいたい、結果を出してもらいたいピースであることは間違いないでしょう」
昨季の不振を経験し、投手としてさらに深みを増した石山が、まずはどんな役割を任されるのか。五十嵐氏が推すキーマンとして注目していきたい。
(佐藤直子 / Naoko Sato)