2年ぶりキャンプに「1日1日がすごい幸せ」 DeNA宮國“孤独な2月”に得た貪欲さ
20年オフに巨人から自由契約、プロ野球キャンプは2年ぶり
充実の2月となっている。DeNA宮國椋丞投手は2020年オフに巨人から自由契約となり、昨年3月中旬に育成選手としてDeNA入り。昨季途中に支配下登録され、プロ野球キャンプは2年ぶりだ。「去年とはだいぶ違った状態かなと思っています」と手応えを口にした。
2軍キャンプは第4クール最終日。三浦監督ら1軍スタッフが見守る中、約50球を投げた。今春キャンプは2月上旬に新型コロナウイルスの濃厚接触者として一時離脱したものの、「ここから実戦に向けて、状態も実戦感覚も上げていこうと思っています」と充実した表情で語る。
昨年2月は“孤独”だった。所属球団が決まらない中で自主トレの日々。当然、気持ちの持ち方も難しかった。
「気持ちの面も去年と比べて余裕がある。やらないといけない立場というのは変わらないですけど、ユニホームを着て、プロ野球という世界で取り組んでいける。1日1日がすごい幸せ」
孤独な日々を知っているからこその言葉だ。
キャンプ2度目のブルペン入りとなったこの日は投球フォームなどを確認できる動作解析システム「オプティトラック」を使用しての練習だった。オフから下半身の使い方の改善を求めてきた右腕は、「課題だったり、自分の足りないところが明確に数字で出る。もっと積極的に活用していって、克服できるようにしたい」と前を向く。
昨季は3登板すべて先発。1勝1敗、防御率6.19に終わった。「チームはもう実戦に入っている。1日でも早く追いついていかないと、チャンスがなくなってくる。先発、中継ぎ問わず行けと言われたところでいける準備をする」。ハングリー精神は大きな武器となる。