労使協定待たずともキャンプ開始は可能 米メディアがロックアウト解除呼びかけ
長引くとファン離れの懸念「消費者を大事にすべき」
メジャーリーグは機構側と選手会側が、新たな労使協定で合意できず、機構側がロックアウトを実行したことでスプリングトレーニングが延期となっている。米メディア「CBSスポーツ」は球団オーナーに向け、早期にロックアウトを解除し労使交渉を進めることを勧めている。
長引くロックアウトで移籍市場は止まり、選手たちもシーズンに向けたスプリングトレーニングもできない状況が続いている。球団オーナーはロックアウトを終わらせキャンプをスタートさせる権限を持っているが、記事では「彼らはそれを使うことを拒否している」と指摘。
ロックアウトを解除し、スプリングトレーニングを行いながらでも労使協定の交渉は可能。開幕を待ち望むファンも選手たちの姿を心待ちにしている。それだけに「ファンはただ野球を見て、楽しむことを求めている。オーナーよ、ロックアウトを終わらせ消費者を大事にしろ」と言及した。
過去には1994~95年のストライキで観客動員数の激減もあり、ファン離れが生じている。また、2020年は新型コロナウイルスの影響を受け短縮シーズンとなり、球団側は経済的損失を受け選手側と揉めたこともあっただけに「同じ損失を負う危険を冒すのか」と疑問符を投げかけている。
「まだここから方針を変え、ファンに誠意を見せる時間は残っている。あなた方(オーナー)の懐を肥やしているのは彼ら(ファン)だ」
すでにMLB機構はフロリダ、アリゾナ州で開催予定だったオープン戦を3月4日(同5日)まで全試合中止にすることを発表している。シーズン開幕にも影響が出る可能性もあるだけに、早期解決を願うばかりだ。
(Full-Count編集部)