「親から仕送りの選手も」 西岡剛が“ホリエモン球団”監督を受諾した独立Lの現状
選手ととも挑戦する姿勢「自信はない。失敗しまくろうと思っています」
チームで全体練習をする日もあるが、基本的には選手はそれぞれ自分で練習メニューを考える。求められればアドバイスを送るが、基本は自由。「実は自由を与えられれば与えられるほど、選手はしんどいと思いますよ」と話す。
「自分でメニューを組んで継続するとなると、スケジュール管理もしなければいけない。1週間から2週間先のスケジュールを考えながら、メニューを組み立ててもなかなか計画通りにいかなかったりするんですよ。『これくらいでいいか』と弱い心が出ることもある。そこをキッチリできるかどうか。茶髪、ヒゲ、ピアスもしたい人はどうぞ、という自由なスタンス。ただ、それをやることで目立つ分、結果を出さないと叩かれる。そこも自分の責任で行動してくれればいいと思います」
プロとして選手に結果を求めてはいくが、失敗は恐れずに挑戦し続けてほしいという。西岡自身、監督として自由な権限が与えられ、これまでの野球界にはない新しいチーム作りに取り組むわけだが、「自信はない。失敗しまくろうと思っています」と笑顔で断言する。
「選手も兼任するので、監督と選手というよりも、同じ選手として一緒に時間を過ごしながら、新しいチーム、新しい価値観を作り上げていきたいと思っています。制限の少ない独立リーグだからこそ、それぞれに合った野球スタイルを見つけていければいい。その上でチームとして舵を切るべき時は僕が切ります」
試行錯誤の連続になるであろう2022年シーズンは3月19日、北九州市民球場で開催される火の国サラマンダーズ(熊本)戦で幕を開ける。
(佐藤直子 / Naoko Sato)