鷹ドラ4は「使えると思う」 単なる俊足ではない…専門家が称賛した“塁上の姿勢”
野口氏「実戦で走れば走るほど、スタートの感覚がつかめるようになる」
ソフトバンクでは、周東が2019年のWBSCプレミア12で、チームでは控えの立場だったにも関わらず、ここ一番の代走要員として侍ジャパンに召集され、大会最多の4盗塁を決めて優勝に貢献。翌2020年には打撃も向上してレギュラーの座をつかみ、MLBにも例がない13試合連続盗塁のプロ野球記録を樹立、盗塁王のタイトルも獲得した例がある。ただ、周東は昨年9月に右肩を手術し、現在は3軍調整中だ。
野村勇については、その周東よりも速いと評する声も。50メートル走のタイムは、野村勇が5秒8、周東は5秒7とされている。野口氏は「周東より速いというのは言いすぎではないか……」と苦笑い。その上で野村勇へ「足が速いことはわかった。チームからもグリーンライト(自分の判断で盗塁する権利)を与えられると思う。あとはオープン戦でどんどん走り、どんどん失敗すればいい」とエールを送る。
「プロの実戦で走れば走るほど、スタートの感覚がつかめるようになる。失敗しても気にする必要はない。むしろオープン戦のうちに失敗を重ねて、なぜ失敗したのかを分析し、原因をつぶす作業をしていくべきだ」と話す。
野村勇は寒川高、拓大、NTT西日本を経て、ドラフト4位で入団した25歳。最初は“周東方式”で代走として出場機会をつかみ、しかる後に、今宮、三森、川瀬、高田、新外国人のガルビス、そして周東らがひしめくレギュラー争いに参入していく手もある。