批判の声に「もう覚悟はできている」 阪神・江越大賀が挑む“ロマン砲”からの卒業
ここ2年は主に代走、守備固めで出場も無安打「打たないと面白くない」
今オフは昨季25年ぶりにリーグ制覇を果たしたオリックスの4番・杉本裕太郎外野手に“弟子入り”。バレルバットなどを使い打撃改革に着手した。アッパー気味のフォームには「あれでボールに当たるのか」「ちょっとやり過ぎだ」と“外野”からは批判的な声も上がっていたが、江越の考えはブレなかった。
「打撃を変えるのは今まではちょっと怖い、どうなるんだろう、という思いもあった。でも、もう覚悟はできている。これでダメならもういいや、という気持ちの方が強かった。やらないより、やってダメだった方が後悔がないので。自分の中でダメだったら最後だと思っている。そこは覚悟してきている。周りどうこうより、自分が納得した形でやるだけなので」
ここ2年は代走、守備固めがメインで1軍では無安打。プロ7年の通算も310試合に出場し打率.191、13本塁打38打点。これで満足するプロ野球選手はいない。甲子園の大歓声を知っているだけに「全然、楽しくないというか。守備、走塁でもチームに貢献できれば勿論、嬉しいがやっぱり打たないと面白くない。打つ方でもしっかり貢献したい。(試合の)頭から出て最後までグラウンドにいたい」と、レギュラーへの思いは常に心に持っている。