批判の声に「もう覚悟はできている」 阪神・江越大賀が挑む“ロマン砲”からの卒業

30歳のシーズンを迎え、外野陣では糸井嘉男に次ぐ年長者に【写真:荒川祐史】
30歳のシーズンを迎え、外野陣では糸井嘉男に次ぐ年長者に【写真:荒川祐史】

今シーズンの目標はあえてシンプルに「楽しくやりたい」

 30歳のシーズンを迎え、外野陣では糸井嘉男に次ぐ年長者になった。「きっかけさえ掴めば」「魅惑のロマン砲」「バットに当たりさえすれば」など、大ブレークを諦め切れない虎党は数知れない。

 ロマン砲と呼ばれていることについては「いや、知らないです」と苦笑いを浮かべるが「でも、そういう期待されている部分は感じます。これまで裏切り続けてきたので。自分が求めるものをやりたい。結構、言われると意識しちゃうので(笑)。今年は自分のやりたいことをやると決めている」と覚悟は決めている。

 キャンプ中のフリー打撃では豪快な一発を放ち、中日との練習試合では同点の9回に右中間フェンスを直撃するサヨナラ打(特別ルールで9回裏まで実施)を放つなど結果を残し「手応えはありますね」と充実した表情を見せる。

 今シーズンの目標を問われると「楽しくやりたい」とシンプルな言葉を口にする。「結構、試合中とかも考えすぎる部分がある。そこを無くすためにも、考える時は練習でしっかり考えて。試合はもう楽しく、シンプルに相手のピッチャーと勝負する、そんな感じで考えています」。

 もう、失うものは何もない。背番号「25」は自らを信じ、今シーズンに挑んでいく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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