DeNA投手陣は「かなり球種が増える」 三浦監督ニヤリ…汚名返上へ進む改革
昨季は12球団で唯一の防御率4点台に終わった
最下位からの巻き返しを図るDeNAは25日、沖縄・宜野湾キャンプの練習を打ち上げた。充実感をにじませた三浦大輔監督は、投手陣の意識改革が進んでいることを実感。新球種の習得に励む投手が多く「今シーズンの投手陣はかなり球種が増えると思う。楽しみです」と不敵に笑った。
雨が多い今キャンプだったが、ブルペンは活気に溢れていた。積極的に新球種を取り入れた投手陣。東克樹投手は中日・笠原祥太郎投手から握りを教わったチェンジアップを自分のものにするために投げ込んだ。大貫晋一投手は自らお願いし、三浦監督が現役時代に得意としたカットボールを教わるなど、各選手がそれぞれ意図を持って動いた。新たにコーチングアドバイザーに就任した小谷正勝氏もじっくりを観察し、アドバイスを送った。
「変わらないといけないという話はしています。全員新しい球種を覚えろとは言ってないですが、そういうことにトライしていく選手は増えた」と取り組みにうなずく指揮官。「色んな球種が増えてます。いっぱい増えてます。だからそういうところで攻めていってくれればいい」と投手力アップに期待した。
三浦監督の就任1年目で6位に沈んだ昨季、チーム防御率は12球団で唯一の4点台(4.15)だった。昨季は4人の3割打者を擁した強力打線だけに、投手陣が整備されれば一気に上位進出も見えてくる。キャンプのブルペンでは、確かにその“変化”が表れていた。
手締めを終えると「キャンプでやろうとしていたことはできた。変わってきているのは間違いなく変わってきています」と力強く言った三浦監督。多くの収穫を手に、26日からオープン戦に入っていく。
(町田利衣 / Rie Machida)